DPI女性障害者ネットワークでは昨年春からプロジェクトを立ち上げ、2012年の複合差別実態調査報告書その後10年の活動をまとめた冊子づくりを進めて来ました。
このたびようやく刊行することができましたので、お知らせいたします。
報告書のタイトルは、「障害のある女性の困難 複合差別実態調査とその後10年の活動から」です。
この10年の私たちの活動をお読みいただければ幸いです。
障害女性の被る複合差別をより多くの人々に知っていただき、解消へ向けた一冊となりますことを願っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
また、刊行に伴ってチラシも作成しましたのでご覧ください。
モノクロでプリントされる際は「ホワイト版」をおすすめいたします。こちらは地色を白にしています。
▽新障害女性2023報告書チラシはこちら
ピンク版PDF/ホワイト版PDF/Word版テキスト
—–チラシより引用—–
DPI女性障害者ネットワークの新しい報告書が完成しました!
障害があり女性であるために被る困難を可視化しようと、私たちは2012年複合差別実態調査報告書を刊行しました。
報告書は多くの方々に読まれ、私たちの活動の原動力となりました。
このたび、その後の活動をテーマ別にまとめた「障害のある女性の困難 複合差別実態調査とその後 10年の活動から」を刊行しました!
第一部は2012年の報告書の生きにくさに関する調査を再録し、第二部は、各テーマに中心的に取り組んできた障害女性が総論を執筆しています。
また、コラムとして様々な立場の人々からご寄稿いただきました。
詳しくは裏面の目次をご覧ください。
複合差別解消への歩みを確かなものとするために、ぜひご活用ください。
頒価は、1冊千円(送料込み)です。 A4判・90頁
ご注文は、メールのタイトルに「障害女性2023報告書」と書いて、
dwnj@dpi-japan.orgまで、ご連絡下さい。
このメールアドレスからお返事しますので、受信できるように設定をお願いします。
もし1週間たっても連絡がつかず、迷惑メールにも見つからない場合には、次のメールアドレスにご連絡下さい。
dpiwomen@gmail.com
***
この報告書はテキストデータ版があります。障害があり活字印刷物利用が困難なかたはお問い合わせ下さい。
***
目次
はじめに
第1部 『障害のある女性の生きにくさに関する調査(複合差別実態調査)』(再録)
第2部 『複合差別実態調査報告書』その後の10 年の活動から
気づいてほしい私たちの障害
・難聴は、母から受け継いだ私のルーツ
・私の意見を聞いてほしかった
1 性と生殖に関する健康と権利
・性と生殖に関する健康と権利」をめぐる障害女性の運動と課題
~優生保護法への取り組みをとおして
・リプロ・ライツを否定されて
・障害女性と子育て ~子どもと一緒に、公園に行きたい
・障害のある人の子育て ~差別と偏見を超えて
2 生殖医療をめぐる課題
・生殖医療と優生思想
・ふるい分けられる命のひとりとして
3 障害女性への暴力
・性犯罪・性暴力被害者支援の現場から
・資料 DV相談支援センターにおける相談件数について
・コラム ジェンダー統計と障害女性
・全国のワンストップセンターにピア相談員を
・障害当事者の声で現場が変わる
・性教育バッシングと障害女性
4 異性介助
・望まない異性介助
・「嫌な気持ち」を「仕方ない」で済まさないで
・コラム 多様な性のありようを尊重する
5 災害と障害女性
・熊本地震を経験して
・障害女性の視点をいれた防災の取組を
・コラム 被災地障害者センターくまもとの経験から
6 コロナ禍と障害女性
・コロナ禍の障害女性の経験から
・コロナ禍で感じた困難と不安
・コロナ禍・精神科病院の実態と課題
7 国連でのロビー活動
・障害女性の課題をメインストリームに! ~国連人権条約ロビイング
ジュネーブでの対日審査を通して感じたこと
・DPI 女性ネットとの出会い
~JDF パラレルレポート特別委員会と日本審査をともにして
・コラム 「DPI 女性障害者ネットワーク」の存在証明(レーゾンデートル)
~サバルタンの声はカウンター・パブリックで生まれる
・コラム 全国初となった地方条例への障害女性の複合差別明記
・資料 障害女性にかかわる地方条例条文
・コラム 若い仲間たちよ、ともに進もう!
私たちの提言
おわりに
—以上—