月別アーカイブ: 2024年2月

DPI女性障害者ネットワーク新実態調査報告書完成報告会in京都開催のお知らせ

DPI女性障害者ネットワークでは、昨年、約10年の時を経て刊行した「障害のある女性の困難―複合差別実態調査とその後10年の活動から―」を記念して報告集会を開催しています。
今回は京都での開催のお知らせです。

京都での開催では、性暴力被害者への支援をメインテーマとして、私たちが求める支援、そして支援に関わってこられた方々と学習会を通して交流する機会に繫がればとの願いをこめて開催いたします
ご参加よろしくお願いいたします。

DPI女性障害者ネットワーク新実態調査報告書完成学習会in京
「私たちが性暴力被害者への支援にもとめていることって」

〈開催日時〉
2024年3月23日(土)13時30分~16時30分
※受付開始13時から

〈会場〉
同志社大学新町キャンパス新創館

〈参加費無料〉

〈定員〉
80名(会場参加:事前申込み制)
※手話通訳が必要な方は3月13日までに下記へご連絡ください。
※YouTubeリアルタイム配信有り(申込まれた方へURLお送りします)

〈参加申し込み・お問い合わせ〉
障害者権利条約と完全実施をめざす京都実行委員会女性部会(香田・村田)
連絡先:090ー8886ー9377
miyabi-kyotojapan@docomo.ne.jp
FAX:075ー671ー8418

〈開催趣旨〉
「性暴力被害者ワンストップ相談支援センター」が私たち障害女性にとってアクセスしやすい身近な相談窓口になってほしい。性暴力被害者支援への「障害者の視点」を取り入れた支援を呼びかけたい。そして障害当事者によるピア相談が普及する機会となるように期待を込めて開催します。
お話の中で、それぞれに気づきがあったら嬉しいです。

〈DPI女性障害者ネットワーク複合差別実態調査報告書〉
障害があり、女性であるために被る困難を可視化しようと、2012年に初版を刊行、約10年の時を経て、このたび、その後の活動をテーマ別にまとめた「障害のある女性の困難―複合差別実態調査とその後10年の活動から―」を刊行しました。
新実態調査報告書でも中心的に取り組んできた障害女性とともに様々な立場の方々からコラムへの寄稿をいただきました。
障害女性への暴力も重要なテーマとして取り上げています。
私たちの活動の原動力となっています。

〈報告者〉
◎井上摩耶子(ウィメンズカウンセリング京都・京都SARA)
「男女共同参画」と「健常・障害者共同参画」を求めて
◎周藤由美子(ウィメンズカウンセリング京都・京都SARA)
「障害のある女性が相談しやすくなるために~京都SARAの取り組みの現状~」
◎岡山祐美(日本自立生活センター ピアサポーター)
「望まない異性介助」
◎香田晴子(日本自立生活センター代表・京都SARA支援員)
◎村田惠子(DPI女性障害者ネットワークメンバー・京都頸髄損傷者連絡会会長・京都SARA支援員)
トークセッション「私たちが性暴力被害者支援に関わって感じていること」
◎森本京華(20代の女性障害者の方)
「初めて知った私の性」
◎DPI女性障害者ネットワークメンバー

〈コーディネーター〉
◎瀬山紀子(埼玉大学ダイバーシティ研究センター准教授・DPI女性障害者ネットワークメンバー)

主催:DPI女性障害者ネットワーク
共催:障害者権利条約の批准と完全実施をめざす京都実行委員会女性部会・ウィメンズカウンセリング京都・日本自立生活センター・京都頸髄損傷者連絡会

ダウンロードはこちら
▽PDF/▽ワード版テキスト

ジュネーブ写真館 2016

2016年にDPI女性障害者ネットワークのメンバーが国連女性差別撤廃委員会の第7回・8回日本政府報告審査に関するロビー活動を行った時のジュネーブでの記録です。
 

●2016年2月13日女性差別撤廃委員会関係者や障害関係者に向けて、日本の現状と課題について英語版のリーフレットを作成しました。他に、これまで蓄積した活動のダイジェスト版等をCD-ROMに入れたり、ぱっとみて目立つようにクリアフォルダーに私たちのロゴシールを手作りして貼りました。本日上がった原稿の編集や連絡先を紹介してもらった委員会関係者へのアプローチも続いており、出発ギリギリまで諦めずに走ります!

●2月13日

今朝まで委員への個別アプローチなどして、これからジュネーヴへ。何人かはすでに空の上。関西のみなさんももう出ている頃かな。それにしても、搭乗口までが延々と長い道のり。最後にJNNCのメンバー、女性の地位協会のみなさんに遭遇!飛行機は別のようなので、経由先のヘルシンキでの再会を約束して、別れました。それでは。行ってきます。
●2月13日
 
経由地、ヘルシンキに。窓の外は晴天に雪。白樺のような林が見えてきれい!ここでもJNNCの同行者と会いました。そして委員からの新たなメールあり!ギリギリでアポ取りに成功!ジュネーヴまであと一歩。

●2月13日

最後の組もホテルに着き、みなさん無事にジュネーヴのホテルに到着。先に到着した組でロビー活動用の資料をセッティング!国連での活動は明後日の朝から。

●2016年2月14日

ジュネーヴは日曜日の早朝です。朝から、ホテルの部屋でみなさんの行動を調整中。今日は曇りの様子。現地時間で8時を回りましたが、外はまだ暗いです。

●2月14日
 
 
そして今日は少しの休息の時間を過ごしに、メンバーのジュネーヴ在住の友人宅へ。スイスの伝統料理、干し肉と、ラクレットチーズとおいしいデザートをいただきました!


国連の委員や関係者との面会で私たちの課題をどう伝えるか。ホテルのロビーで各チーム毎に最後の調整中です。時差の疲れもピークのなか、明日に向けて、もう一息!

●2016年2月15日

無事に国連パスをゲットしました。

開会までの間、カフェテリアで待ちます。

ランチタイムブリーフィングが始まりました!!開会しました!!!
開会式左奥に、議長の林陽子さん、対面にユニセフやWHOなどのGO、手前にNGO。

右から河口尚子さん、藤原久美子さん、真下弥生さん

国連から見える広場。


ランチタイムブリーフィング、無事に終わりました。

車いすを使っての移動の様子。

あっという間に日が落ちました。あまりに色々あった国連ロビー初日がなんとか終わりました。たくさんの経験になりました。明日まで、委員への追加情報提供が続きます。朝、このゲートを通ったのがもう随分前のような気持ち。明日、もう一日、乗り切ります。

ご支援いただいた皆さまへ。ジュネーブより、深い深い感謝を込めて。

国連ジュネーブ本部よりお礼ハガキを出させていただきました。ハガキ一枚一枚にコメントを書き、切手を貼っていると、ここまで来るのにどれだけの人の手に支えられていたのだろうかと、自然と涙がこみ上げてきました。 今回、渡航資金の多くを寄付という形で集めました。「まだ年金が入っていないから、少しだけど…」と届いた現金書留に千円が入っていたり、郵便口座の振込み額が5,555円(「Go!Go! Go! Go!」)だったり。国連でのロビーイング活動は何か月も前にこのような皆さんとのつながりから始まり、支えられていたのだと改めて感じました。

●2016年2月16日

いよいよ今日は日本報告審査の当日です。朝はギリギリの委員面談と情報インプット。そして傍聴がスタート。この間、メンバーは二手にわかれ、何人かは近くの事務所に国連の障害の特別報告官を訪ねています。

昨日、国連のカフェで話すことができた委員からの、障害女性に関する統計の不足と、そのための公共政策の不足についての質問がありました。政府(厚生労働省)回答は、女性に限られたものではないが、障害者に対するきめ細やかな支援を行っている、というものでした。 しっかり、聞いています。

ふひぃ。お昼休憩が2時間あるのは幸せ?と言いながらの昼食!ステーキと山盛りインゲンと不思議なアジアンテイストのヌードル料理にありつきました。ここは、A棟の地下レストランです。

 
国連の障害者権利ラポータ(特別報告官)のカタリーナさんに、条約の施行過程戦略をたっぷり1時間余り、お知恵拝借、熱くカタリーナ~(^_-)


午後のセッションがスタートしています。国の省庁からきた日本政府代表団が、委員からの質問に、主には日本語で答えています。年齢的には若い方が多いように思います。委員からの質問には、障害女性やマイノリティ女性グループの現状についてのものが多数出されています。マイノリティ女性についてのジェンダー統計の不足についてもたびたび指摘がされています。

 
日本審査が終わり、国連を後にしました。最後にうわさの国連のクジャクが見送ってくれました!

●2016年2月17日

今回、はじめてのCEDAWでのロビー活動で、国際障害同盟のビクトリアさんの強力な後押しを受けて、たくさんの委員に個別のアプローチをすることができました。障害女性の課題を個別課題とするのではなく、各課題のベースに障害の課題を位置づけ、主流化していくことが必要だ、という強い言葉を何度も聞くことができました。さまざまな課題も感じた活動でしたが、参加した一人ひとりがたくさんの貴重な経験を積むことができたと思います。今日で、メンバーの2名を残して、ジュネーブを離れます。今回の活動を支えて下さったみなさまに、心からの感謝を込めて。

ご支援ありがとうございました

ジュネーブでの活動報告はFacebookもしくはジャパンギビングをご覧ください!※ジャパンギビングは2019年にクローズされました。

<振込先>
◆ゆうちょ銀行 〇一八支店 普通口座 口座番号 4455652
名義 DPI女性障害者ネットワーク
(デイーピーアイジヨセイシヨウガイシヤネツトワーク)へのお振り込みをお願いします。

2016年1月27日12:00現在
寄付総額合計 1,975,412円
内訳)
Japangiving  839,300円のうち、713,405円(15%の手数料を引いた額)
ゆうちょ銀行 988,339円
現金書留、募金箱 273,668円

DV相談支援センターにおける相談件数について

20231129日に、内閣府男女共同参画局のページに、令和4年度(2022年度)「配偶者からの暴力に関するデータ」が追加されました。

傾向としては、相談者のほとんどは女性で、全体の2022年度の相談件数は、2013年度の約1.22倍となっています。障害のある人からの相談件数は、2022年度は、2013年度の約2.67倍となっています。そして障害のある女性からの相談件数は、2022年度は、前年度より865件増えています。

 DPI女性障害者ネットワークは、毎回、データをもとに、グラフと表を作成しています。

■グラフと表

PDF

【グラフPDF】DV相談の集計2022年度まで

【各グラフ表PDF】DV相談の集計2022年度まで

【詳細表PDF】DV相談の集計2022年度まで

ワード版テキスト

【各グラフ表テキスト】DV相談の集計2022年度まで

【詳細表テキスト】DV相談の集計2022年度まで

■出典情報

DV相談件数

配偶者暴力相談支援センターの相談件数(内閣府サイト上)

http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/data/01.html

 

DV相談プラスについて

2020年度から、SNS・メール・外国語にも対応するDV相談プラスが始まった。従来からのDV相談件数とは分けて報告されている。その報告書には障害のある人の相談例もあるが数的集計はない。

 案内ページ

  https://soudanplus.jp/

 詳細報告のページ

  https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/chousa/r02_dvplus.html